①鶴帰月の夫婦岩
エメラルド色の玄界灘
冬の野は一面黄色に
白い鳥居の先の夫婦岩
その先に北帰行する夫婦鶴が翔ぶ
②鶴帰月の芥屋大門
神窟の上に拡がる青空
元寇の折、神風が神窟から吹いたという
大陸へ渡るなべ鶴に追い風のあらんことを
芥屋の港に帰帆する漁船
③鶴帰月の芥屋の海
なべ鶴舞う芥屋の空
透明度が高く、心地いい芥屋の海岸
常緑豊かな脊振の山々。
漁の終えた漁船が静かに帰帆する
④鶴帰月の引津亭
天飛ぶや 雁を使に 得てしかも 奈良の都に 言告げ遣らむ
引津亭で汐待ち万葉集の歌人は里心を渡る雁に託した歌
糸島ではこの季節大陸へ渡っていくなべ鶴が飛翔する
2月の異称は「雁帰月」といわれるが、糸島では「鶴帰月」と呼ぶべき哉
⑤鶴帰月の可也山
2月になると大陸へなべ鶴が渡っていく
糸島は鶴にとっては海を渡るまえの休憩所
可也山はなべ鶴にとっては最後の目印
糸島で力を蓄え、大海の上を飛翔していく
⑥鶴帰月の櫻井神社
櫻井神社の楼門
その先の岩窟の神聖なる存在
神聖なる気があふれる杜
その上をなべ鶴が飛翔する
⑦鶴帰月の白糸の滝
岩清水をあつめた滝
岩と水により様々な表情をつくる白糸の滝
冷たい空気が張り詰める滝
その上をなべ鶴が飛翔する
⑧千手観音顕現
百八の煩悩を超越し悟りをひらかんとする修行する五百羅漢。
千手観音は千の眼を持ち、千の手で救ってくれる菩薩。
「南無観世音菩薩」と願いを唱えるとその音を観じ、すぐに救いにきてくれるのが菩薩
羅漢の願いが届いたのか千手観音が顕現す。