①桜越しにみえる櫻井神社
櫻井神社には大きな桜がある
桜越しに楼門を眺める
楼門の中の拝殿の奥から神々の気韻が漂い
静かに力がみなぎってくる
②桜越しにみえる雷山五百羅漢
桜越しには煩悩を象徴する様々な色彩が渦巻いている
美しくはあるもののなんとなく落ち着かない
「空(くう)」を象徴する色のない五百羅漢
あるがままにいきる姿の五百羅漢たちに心惹(ひ)かれる
③ 桜越しにみえる白糸の滝
桜越しには岩清水として、地表にあふれ、滝として様々な表情を魅せてくれる白糸の滝
落ちたしろい桜の花びらは
水に翻弄されつつもやがては花筏(いかだ)として水たまりを色づけていく
桜の「静」と滝の「動」のコントラストをとらえる
④桜越しにみえる可也山
可也山はふもとの人々の暮らしを見守る神奈備(かんなび)
祖霊は山に宿るとされ、桜の木が「稲霊(さのかみ)」が宿る木として、その霊を迎える
春になると花とともに里に降りてくるという
桜には五穀豊穣(ほうじょう)をもたらす霊力があるとされる
⑤ 桜越しにみえる引津亭
海は新たな旅立ちの舞台となることが多く
この引津亭(ひきつのとまり)は大陸に渡る人々が日本と別れを告げ、大陸へ向かっていった地
桜は門出や別れを象徴する
「万葉の里」の桜越しに可也山を遠望することができる
⑥桜越しにみえる夫婦岩
イザナギとイザナミの依(よ)り代(しろ)とされる夫婦岩
二つの岩をつなぐ注連縄(しめなわ)
海は春の色に染まり
桜越しに春の海を臨む
⑦桜越しにみえる糸島の海
満開の桜
萌える若葉色に変わる糸島の山々
春色の海に浮かぶ玄界灘の島々
のたりのたりとひねもす 糸島の海
⑧ 桜越しにみえる芥屋大門
桜越しの芥屋の海
エメラルド色の海に包まれた
大きな生き物のような芥屋の大門
春の海に龍神の息吹を観じるとき