①雷山遠望 霞照(かしょう)
淡い霞(かすみ)に包まれた雷山は、遠くも近くもやさしく溶け合います。
輪郭が曖昧になるからこそ、心には静けさが広がっていきます。
霞の向こうに息づく、豊かな命の気配を描きました。
②雷山遠望 曙光
夜明け前、東の空がほのかに色づき、雷山が静かに目を覚まします。
新しい一日は、誰にでも等しく訪れる希望の時間。
朝の澄んだ光は、昨日を受け入れ、今日を歩み始める勇気を与えてくれます。
一日の始まりを見守る、穏やかな雷山を描きました。
③雷山遠望 晴嵐
夏になると、雷山は、緑がいっそう深く輝きます。
洗い清められた景色は、自然が与えてくれる贈り物です。
梅雨のあとには澄み渡るもの。
自然の再生の力を、一枚の風景に重ねました。
④雷山遠望 夏風
青空の下、夏の風が雷山を渡り、緑の息吹が広がります。
風は目には見えなくても、木々や青田を揺らし、その存在を伝えます。
人の想いもまた、風のように誰かへ届いていくもの。
清々しい夏の生命力あふれる風景を描きました。
⑤雷山遠望 曇翳
厚い雲に覆われた雷山は、静かに時を待っています。
彩りがない日も、山は変わらずそこにあります。
一年のうち、もっとも多く目にするのは、晴れの日よりも曇り空かもしれません。
動かず、急がず、ただ在り続ける雷山の静けさを描きました。
⑥雷山遠望 驟雨
突然の雨が山と田を激しく包み込みます。
自然の力強さは、ときに人を圧倒します。
同時に驟雨は大地を潤し、新たな命を育みます。
荒々しさの中にある、生命の循環を描きました。
⑦雷山遠望 天照
雲間から差し込む光が、雷山を静かに照らします。
太陽は誰にも分け隔てなく、その恵みを注ぎます。
光を受ける山の頂には、神々しい気韻が宿ります。
生命の力そのものとしての光を描きました。
⑧雷山遠望 夕照
夕日が西の空を茜色に染め、雷山は一日の終わりを静かに見守ります。
朝に始まった命の営みは、夕暮れの光の中で穏やかに一日を閉じます。
沈む太陽は終わりではなく、明日への希望を育む光でもあります。
静かな余韻に包まれた雷山を描きました。
⑨雷山遠望 星空
満天の星が、静かな雷山を優しく包み込みます。
はるかな昔から変わらない星空は、人々の祈りを見守ってきました。
昼には見えない世界が、夜には静かに姿を現します。
宇宙と大地が響き合う、永遠の時間を描いた作品です。