福岡・久留米から佐賀、大分、熊本、宮崎へ広がった白濁豚骨の系譜。消えゆく名店、家系ラーメンの本家、札幌の人気の味を引き継いだ人たち。「もしもしラーメン」や「便所ラーメン」との愛称で親しまれる店の始まりから、非豚骨で勝負をかけた学生起業家まで―。
食べ歩きを続けるラーメン好きであり、新聞記者でもある筆者〝ラーメン記者〟が、新旧さまざまな選りすぐりの店をじっくり取材し、その味と歴史を記した異色のグルメガイド。
九州を中心に100軒以上の店を紹介し、豚骨誕生から九州内での伝承と普及、全国への伝播までを掘り下げた決定保存版となっている。
全国のご当地ラーメンや○○系ラーメンも紹介。ラーメン店主と山登りをする企画のほか、巻末には、ちゃんぽん豚骨ラーメンの誕生から伝播、各地で生まれた地域の味、東京への普及、さらに東京においての豚骨ラーメン事情などを記
録したエッセー「九州豚骨今昔物語」も収録している。
装画は牧野伊三夫
<著者プロフィール>
小川祥平 (オガワショウヘイ) (著/文)
記者、編集者。1977 年福岡県生まれ。ラーメン好きが高じて取材を始め、"ラーメン記者"を名乗って活動。
新聞や雑誌、ウェブなどで執筆をする。音楽も好きで、福岡のラジオ局CROSSFM の音楽番組「URBAN DUSK」内で、ラーメンと音楽を結びつけて紹介している。
著書に「ラーメン記者、九州をすする!」。編著に「地べたの戦争」「くじゅう連山 四季の絶景登山ルート」「SとN pocket」など。記者として、福岡本社文化部、東京支社報道部、佐賀、大分・宇佐で勤務。登山雑誌「季刊のぼろ」元編集長、現在は西日本新聞くらし文化部次長。
サイズ:A5判 縦210mm×横148mm×厚さ19mm
重さ:310g
頁数:336ページ
製本:並製
ISBNコード:978-4-8167-1012-4